なおとおかねの話

お金の事を考える時間

自社株買いの規制?

どうもなおです。今回は先日からニュースになっている自社株買いの規制について考えてみました。

自社株買いとは…

企業が割安になった自社の株を自ら買い戻す行為のことで、株価が上がり株主への利益還元となる。

まずなぜ株価が上がるのかと言うと、市場にある株数は決まっているため、誰かが買うと数が減って株の価値は上がり株価が上がります。野菜が不作で市場に少ない時って値段が高いですよね、そんな感じです。

株主は株価が上がった時に売って利益を出したいわけですから、利益還元となるわけですね。売られたらまた株価は下がりますので、買い直しすれば保有株数が増えるので以前よりも配当金や優待が良くなるとも考えられます。

企業にとってはメリットを提示することで株主が増え出資者が増えることが期待できますし、他社の買収から身を守る手段にもなります。

そんな自社株買いをなぜ規制したいのか。目的は労働者の賃金の底上げだそうです。会社の利益を設備投資や労働者への還元をせずに、株主への還元に使ってしまうことを問題視したようですね。

私としては株式会社なので株主のことを考えた自社株買いは、まっとうな行為だと思います。

サラリーマンのお給料は昔から(いつか忘れましたが)ほとんど変わっていないそうです。物価は上がり、社会保険料や税金は上がり、アルバイトやパートの最低賃金はかなり上がったと感じますが、大卒の初任給が上がったと思うことはありませんし、私の手取りが増えたと感じることもありません。

給料が上がってくれたら嬉しいとは思います。でも、考えてみてください。これから投資信託はみんながやる世の中になると思っています。iDeCoやNISAの口座開設数がそれを物語っています。そしたら皆さんは何に拠出しますか?米国、先進国、新興国分散投資を心掛け日本以外に重点を置いて拠出していることと思います。

企業が自社株買いをやめて給料を増やし、労働者は外国へ出資し、日本の企業は株価が下がり貧乏になる。そこで働く労働者の給料は…最終的に下がる。こんなことにもなりかねないのかなと思います。投資が成功して内需が増えたらいいかもですが、金融所得課税も強化しようとしてますからね。

長期目線を考えると私は不安だなと思います。

日本株は世界株投資などのファンド組み入れ構成比も下がるという話もありました。日本の企業に投資資金がまわらないということですね。

配当金控除も引き締められるので、日本の投資家が高配当株投資目的で拠出する量も引き締められました。

会社は買えない、外国人も日本人も買わないなら株式会社の意味が無いように思えてきました。

日本人の資産は貯金から外国の株へと変わって行った先の生活はどうなるのでしょうか?

話を戻して自社株買いは規制されたとしても、ESOPは従業員への福利厚生なので制限しづらいのではと思っています。自社株買い程の金額ではないにしろ、制度を取り入れてなかった企業が始めたり頻度が上がったりするのではないかと思います。

労働者のメリットが明確でなくデメリットが目立つ自社株買いの規制、皆さんはどう思いますか?

 

読んで頂いた方、ありがとうございました。ご指摘やご意見ございましたらお気軽にコメント頂ければと思います。