なおとおかねの話

お金の事を考える時間

従業員持株会~その2~

どうも なお です。前回に続いて従業員持株会について考えていきます。

メリット2つ目は 配当金 となります。私の勤務先は年に2回の配当金があり、利回りはおおよそ1%ほどになります。

配当金の回数は企業によって異なります。また、利回りについても毎回変わるのでメリットとして考えるには過去の配当金の確認と今の業績を参考に判断されるといいかと思います。今回は1%で考えていきます。

ここでいう利回りとは

株価÷配当金

で計算できます。ただし、配当金には所得税(約20%)が掛かるので0.8掛けした値で計算します。

利回りについては 複利計算 となりますので、拠出額である母集団が大きくなるほど金額としてのインパクトが大きくなります。

例えば私の場合、一年間の積み立て額は奨励金込みで8.8万円です。配当金1%で880円程が一年間で増えます。10年後は単純に考えて積み立て額88万円、一年間で8800円程増えます。もちろん配当金の再投資でもっと増えますが、伝えたいことは拠出額の大きさがリターンの大きさに比例すると言うことです。

同じ割合で増えても増えた額が家計の助けになるかは考えた方がいいです。最終的なリターンが納得のいくものかどうか、リスクと見合うか。

私としては、持株会を通して企業型dcに加入していないパートの方達が投資に興味を持ち、iDeCoやNISAを始める足掛かりになることが理想です。皆さん投資の食わず嫌いになっているので、まずは労働以外でも本当に  増える  と言うことを実感してもらうことが良いのかもしれません。(私の勤務先では申し込み用紙に名前などを書くだけで簡単に始められます)

持株会を長期運用して得られるリターンは決して高くないのです。

配当金は保有株数に対してなので奨励金での拠出も含みます。一年間で110%以上に増えるわけですね。毎月千円のお試しでいいのでパートさんにも考えてみて欲しいものです。

注意点ですが、配当のタイミングも企業によって異なりますし積み立て中の配当となるので拠出一年目で111.1%になることはありません。一株未満の拠出の場合は配当金はないと思います。調べがついていません、誰か教えて頂けると嬉しいです。

 

脱線しましたが、複利効果があるので持株会は単利+複利で優秀と考えます。銀行預金の金利0.0~%よりはずっといいと思います。

 

~前回の書き忘れ~

奨励金の補足となりますが、持株会の拠出額を最大にして短期で売却する手段が考え方としてあります。

売却までの期間にもよりますが、持株会を通すことで月給を奨励金で数%増やせることになります。月10万円拠出すれば10%で1万増えますからね。年収が12万増えます。20年やれば240万貯められるわけですね。仕事以外で1万増やすことを考えたり、給与の手取りを1万増やすことの難しさを考えると楽です。すごいですよね。

増えたお金を積み立てNISAに回して運用する。積み立て金の家計への負担が随分と軽くなりそうですね。

 

やるには単元株までの生活防衛資金があること、株価の下落から回復までの期間を考慮した生活防衛資金があること、あと配当金は望まないスタンスが必要になりそうです。

売却までの貯金負担と売却時に予期しない下落で最悪元本が割れることを考えると、長期保有にはある配当金の複利がない分元本割れのリスクが高いと考えます。NISAなどの固定費に回すことを考えていた場合も、貯金からの負担になります。なんだか綱渡りみたいで好きではありません。

あと手続きが面倒です。毎回担当部署に連絡しないといけません。

なので、私はこの方法はしていません。奨励金がもっと高ければやったと思います。

以上です。

読んで頂いた方、ありがとうございました。ご指摘やご意見ございましたらお気軽にコメント頂ければと思います。